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準備書面(原告第2)

平成23年(ワ)第○○号 損害賠償請求事件
原 告  金 丸  ○○
被 告  ○○生命保険株式会社

        準備書面(原告第2)

                 平成24年4月17日

○○地方裁判所 民事○部○係 御中
                 原告訴訟代理人
                 弁護士 ○○○○


<被告準備書面(1)についての認否、反論等>
第1 被告準備書面(1)、第1について
 1 1について
 (1)訴状で主張した②と③の契約の間に平成4年8月1日成立の「リード21」契約が存したことについては、原告としては、わからない。

(2)原告が保険募集や契約締結の際に、被告からいろいろな資料の交付を受け、また、各契約締結後、被告から「お知らせ」の送付を受けてきたことは認めるが、通常、その都度、名称や内容を正確に認識し記憶するわけではない。

しかし、平成12年3月1日の本件「堂々人生・らぶ」への転換契約の勧誘と締結の際には、被告は原告に資料を渡していない。
そのため、①~④の契約の名称を明確に認識したのは、本件トラブルが発生した後の平成21年6月以降のことである。

  また、そもそも、生命保険の仕組みや内容を理解することは、保険の専門家以外の者にとっては極めて困難なことであり、現在でも、原告は、①~④の契約内容や特質等については十分理解できていない。

  弁護士や裁判官でも、生命保険の仕組みや内容に関係する事件に取り組んだ経験がない限りは、これらを理解するのは困難であり、それほど、生命保険の仕組みや内容は複雑で理解しにくいのが実情である。

その点では、医療事故事件や建築紛争事件に共通する面がある。


  例えば、被告が本件保険契約(「堂々人生・らぶ」)の内容として説明する下記のような内容についても、生命保険の専門家以外の者においては、基本的な理解をすることは困難であるし、既に理解している者は極めてまれではないかと思われる。

 (被告準備書面(1)の2ページ)
 「……
保険種類 5年ごと利差配当付更新型終身移行保険  10年満期 指定年齢20年後
  ……

  主契約  死亡保険金額4850万円
       遺族年金(基本年金額)支払回数5回 330万円

生存給付金額 50万円
  5年ごと利差配当付特約 子型 10年満期 500万円
      特定疾病保障定期保険特約 10年満期 500万円
      障害保障特約 10年満期 500万円

  5年ごと利差配当付保険用定期保険 特約 子型 10年満期 200万円
      傷害特約 本人子型 10年満期 1000万円
  ……                                               
                             」

(3)被告が主張する、転換後の本件契約(「堂々人生・らぶ」)及び被転換契約(「リードU」)のそれぞれの契約内容の詳細については、原告自身は十分理解できないし、訴訟代理人も現時点では正確には理解できない。

   本件の争点に必要な範囲で、追って認否やコメントをしたいと考えている。

 2 同2について
(1)訴状で主張した内容を維持し、これに反し、あるいはこれと実質的に矛盾する主張は全て否認するが、特に問題となる点だけを述べる。

(2)啓子から、「保険料特約をリードUに付加できないのか」との質問があったとする点、この質問に対して、明確に「できない。下取りをしてもらうしかない」旨を回答したとする点(同書面6ページ、10行目から12行目)は、いずれも否認する。そのようなやりとりは全く存在しない。

(3)中○は、自分の弟が亡くなった等の体験から、保険料払込免除特約を積極的に勧めたとする(同書面6ページ、下から3最下行)。原告は、中○から、その弟(あるいは家族)が病気で亡くなった等という話を聞いたことはあるが、それは、本件保険契約の勧誘や締結の機会になされたものではない。

(4)被告は、まず、中○が啓子に話をし、その後原告と面談したとする(同書面6ページ、最下行から7ページ8行目)。 

しかし、原告は、中○と面談したのは常に妻の啓子がいるときであり、啓子がいない時に中○と面談したことは一度もない。また、原告に対して話したとする内容は、原告も啓子も聞いていない。

(5)被告は、保証設計書(乙3)を渡したと主張して、保証設計書(乙3)を証拠提出し、原告がそれを所持していて、平成21年6月に問題が発生した後の交渉の際に、原告から被告に提示されたという趣旨の証拠説明をしていた。

   しかし、その後上記内容は誤りであり、乙3自体は、平成21年6月以降に作成されたものであり、原告が所持していたものではないことを認めた。

(6)被告は、原告が保険金減額請求や給付金請求をする際に、保険証券を見て保険内容の確認を行っているはずであるから、原告が平成21年6月頃までは、それまでの保険(リードU)に病気の際の保険料支払い免除特約が加わっていただけと理解していたという原告の主張は根拠がないとする。

 しかし、前述したように、生命保険の専門家ではない普通の市民である原告やその妻は、もともと生命保険の仕組みや内容についての理解に乏しく、証券を見て、契約が転換されたものと理解することはできなかった。

 また、生命保険について説明を受けたり、契約締結をしたり、その他前述の保険金減額請求や給付金請求等を現実に行ってきたのは、基本的に原告ではなく原告の妻であるが(もちろん、原告の承諾のもとに)、訴状の④「リードU」(平成9年7月1日契約)についてだけは、原告の妻は体調が悪く、全く関与できず原告自身が手続きを行ったという経緯があった。

そのため、原告の妻は④「リードU」については、内容は勿論、名称もはっきりと認識はしていなかった。それで、平成12年3月1日の「堂々人生・らぶ」の後の、保険金減額請求や給付金請求をする際に、保険証券を見て以前の契約との対比を行うということはできなかったという事情も加わった。

第2 被告準備書面(1)、第2について
 1 1について
(1)原告が、「申込書」(甲4号証)、「被保険者の妻・子に関する告知書」(甲5号証)、「保険証券再発行請求書」(甲6号証)の中の原告の署名、押印につき原告に無断でなされたと主張した(準備書面(原告第1))のに対し、原告の承諾ないし推定的承諾のもとに中○が代行したものと主張する。

(2)しかし、この被告の主張は、裁判前の交渉過程における主張を大きく変更するものである。
   被告は、裁判前、原告が、これらの署名、押印が原告に無断でなされたものであると抗議、主張していたのに対し、これを否定し、署名については原告の筆跡であり、署名も押印も原告自らが行ったものと一貫して主張していた。

   原告が準備書面(原告第1)で、筆跡が原告と異なること等を詳しく述べたのも、そうした経緯があったからこそである。

(3)今回、裁判に至って、このように、被告が主張を大きく変えたのは、それが不利になると考えたためであろうが、裁判前には、有利、不利という観点から、虚偽の主張をしてきたということかと思われる。これは、本件全体について、被告の信用性を大いに疑わせる事情であるといえる。

2 2について
(1)「承諾書(兼変更承諾書)」(甲8号証)に原告自身が署名していることは原告も認めているところである。
   また、原告は記憶がないが、甲8号証の記載内容からすると、被告が主張するように眼の病気については一定期間担保しないという条件を原告が承諾して保険に加入するという趣旨の書類と思われる。

(2)その点では、原告が全く知らないところで、転換契約の手続きがなされたということではないと思われる。しかし、この甲8号証から、直ちに、被告が主張する内容の転換契約をしたということにはならない。

   前述した生命保険契約の専門的な性格からくる複雑性、理解困難性からするなら、被告(中○)がそれまでの契約の転換を勧めているのであるから、それが転換であることとその基本的な内容について、被転換契約(リードU)と対比して説明、理解を得たうえで契約を行うべきである(その点については、準備書面(原告第2)で詳しく述べた)。

(3)また、そうした説明がなされたこととこれについて契約者が理解したことを確認するためにも、申込書を始めるとする基本的な文書には、契約者自身が署名、押印をすることが求められているものと思われる。

   被告の主張は、一つでも(甲8号証)原告の署名があれば、それで契約意思があることができるというものであり、生命保険という経済的には相当な負担を負い、かつ内容が理解しにくいため、十分な説明と理解が求められるという点の理解が欠けていると思われる。

 3 3について
(1)イについて
   資料に基づいて説明したという点も、啓子に説明し、その後に原告に説明したとする点も、前述のとおり否認する。

(2)ロについて
   「……申込受理申請をします」と中○が原告に説明をしたとの点は否認する、そのような事実は全くない。
   それ以外については不知。

(3)ハについて
   これは、証拠提出した甲4号証~甲6号証の者とは別に、原告がそれぞれ同様の書類を作成して中○に提出したとする趣旨と思われる。
   このような主張も、裁判前の交渉中で被告がしたことは全くなく、今回初めて主張されたものである。
   しかし、このような事実は一切ない。

(4)ニについて
   不知である。
   また、押印された印影の周囲が半分かけているものは書類として通らないということについては、それまでの被告との契約では同じ印鑑(甲8号証の中で二重線を引かれた印鑑)で申込みをしてきたが、それで契約もなされてきている。

(5)ホについて
   中○が甲4号証から甲6号証までの書類を自分で作成したというのは今回初めて被告が認めたことであるが、それなら、今まで、どうしてそのことを認めてこなかったのかが重要な問題である。

   事実は、上記(4)で述べたように、原告が一度申込書を作成して提出したという事実はなく、ただ、中○が無断で甲4号証から甲6号証を作成していたからに他ならないと思われる。

   この「ホ」で被告が述べている事実は、中○が無断で甲4号証~甲6号証を作成したことを正当化するために、この裁判が始まって作り出した作り話であると思われる。

   もし、中○の言うとおりであるならば、手続き終了後に、その旨(提出してもらった申込書等と別に自分が書類を作成しなおしたこと)をきちんと報告すべきであるがそれもしていない。

また、平成12年当時も現在も、原告は○○はしていたものの1日おきには自宅に帰り、滞在し、長いときでも3日以上家を空けることはない。したがって、申込書の取り直しが間に合わなかったということは考えられない。


(6)ヘについて
 何の機会か、時期がいつかもはっきりしないが、中○が原告の妻に印鑑を渡し、「(金丸の)印鑑が必要だったけど、一々印鑑をもらいに行くのが大変だったので、自分でこの印鑑を買った。渡すので使ってください」等と言ったことがある。
その印鑑は現在所持している。

 被告の主張では、
 ①(甲4号証~甲6号証の日付と同じく、平成12年2月2日に)原告から申込書等を作成してもらい受領した。それには周囲が欠けた印鑑(原告が従来から所持していた印鑑)が押印されていた。

 ②同じころ、中○が、甲4号証から甲6号証を自分で作成した。それには、中○が自分で買った周囲が欠けていない印鑑を押印した。

 ③その後、この中○が買った印鑑を原告に渡した。
 
 ④承諾書(甲8号証、平成12年3月2日)には、①、②で使用した双方の印鑑が使用されているが、これは、最初にかけている印鑑が押印されていたので、中○が原告宅を訪問し原告か啓子に②の印鑑(③で原告に渡した印鑑)を(脇に)押印してもらったものである。
 ということになる。

 しかし、甲8号証については、次のように考えるのが合理的と思われる。

 ① まず、甲8号証の署名は原告自身の筆跡であるから、押印も原告自身(あるいは原告の妻が)自ら行った可能性が高いと思われる。

 ② そして、署名、押印がなされた日は、その書類に記載された日付である、平成12年3月2日である可能性が高いと思われる。


承諾書(甲8号証)

 ③ 甲8号証を見ると、初め押印されたとされる欠けた印鑑は、最初から後で訂正されることを予定しているように、枠の右隅に押印されている。
他の書類(甲4号証~甲6号証)の押印は全て枠の中心に押印されているのと比較すると、当初から訂正を予定していることはほぼ明白と思われる。

 ④ 推測するに、③は、平成12年3月2日に、中○が原告方を訪れ、この承諾書への署名押印を求め、署名を原告にしてもらい、押印については、原告(ないし啓子)から印鑑を受け取った際に、後で、かけていない印鑑で訂正することを予定して右隅に押印したのではないかと思われ、それ以外には、右隅に押印されていることの説明が思いつかない。

 ⑤ 中○がどうして、そのようにしようとしたかについて推測すると、自分で印鑑(欠けていない印鑑)を購入して申込書等(甲4号証~甲6号証)を作成しているので、この承諾書についても同じ印鑑を使う必要があるが、そのことを原告に話すと無断で申込書を作成したことがわかるので、そのことを話すわけにはいかないと考えたためと思われる。

   かといって、署名だけをしてもらい、押印はしてもらわず会社に帰ってから自分が買って所持している(欠けていない)印鑑を押印するわけにもいかない。なぜなら、署名押印欄があるのに、押印をしてもらわないというのは不自然だからである。

   そうすると、結局、押印はしてもらうが、あとで、欠けていない印鑑で訂正できるように、右隅に押印しておく必要があったものと思われる。

   要するに、この甲8号証の押印の状況は、中○が原告に無断で申込書等を作成したこと、そしてそのことを原告に気付かれないにしようとしていたことの証拠である。

 ⑥また、平成12年3月2日時点では、原告はかけた印鑑を押しているので、当初の申込みから1ヶ月もたっているのに、自分で買った印鑑を原告に渡していないことになる。




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まとめteみた.【準備書面(原告第2)】

平成23年(ワ)第○○号損害賠償請求事件原告金丸○○被告○○生命保険株式会社準備書面(原告第2)平成24年4訴訟代理人弁護士○○○○<被告準備書面(1)についての認否、反論等>第1被告準備書面(1)、第1について11について(年8月1日成立の「リード21」契約が存した...

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